「介護職→ケアマネ」よりも「介護職→生活相談員」

介護職の次のステップにケアマネを選ぶ人は多いです。

ケアマネの仕事に興味がある…
介護職は身体がきつい…
デスクワークに憧れる…

理由はさまざまあると思います。

私自身も介護職から施設ケアマネになったひとりです。
今は生活相談員ですが、配置基準の関係でケアマネもやったりやらなかったりしています。
今回は、介護職からケアマネになった私が考える、介護職のキャリアについてお話しします。

私は20歳で介護職として働き始め、28歳のときに施設ケアマネへの打診を受けました。
30歳までに介護職を卒業したいと思っていた私は、2つ返事でケアマネへの異動を決めたものの、未熟さゆえ仕事がうまくいかず、2年で一旦退職してしまいます。

施設ケアマネを経験できたのは貴重な体験でしたが、今では「介護職→ケアマネ」よりも「介護職→生活相談員」の方が、スムーズにステップアップできると考えています。
理由は「ケアマネジメントは相談援助から特化したもの」だから。

ケアマネが行うケアマネジメントは、相談援助に含まれ、そのなかから特化した業務です。
看護師さんが、ひとつの分野に特化して認定看護師になるように、相談援助のなかでケアマネジメントに特化したのがケアマネの業務だと考えています。
そのため、まずは相談員として、相談援助を広く経験してからケアマネになるのが本来の形ではないかと。

ケアマネには、現場の状況を理解する「虫の目」と、現場から一歩引いて全体を俯瞰する「鳥の目」の両方が必要と言われています。
介護職から直接ケアマネになったり、介護職兼ケアマネだったりすると、現場の忙しさがわかりすぎてしまい、鳥の目をもちにくくなる傾向があります。

  • トイレに行くときに3mくらい歩いてもらいたい
  • 着替えるときにボタンは自分でやってもらいたい
  • 食事のときは椅子に移ってもらいたい

本人のADLを維持するうえで必要なことでも”現場は忙しいからプランにいれられない”と考える施設ケアマネは多いのではないでしょうか。
”忙しいけどここまでならできる”ということを多職種ですり合わせて対応するのが本来の形ですが、提案するのもためらってしまう状況は理解できます。
先に相談員になり、相談援助技術を身につけたり、現場を俯瞰して見る目を養ったりすることで、他職種との関わり方や提案の仕方も磨かれるでしょう。

これらのことは、私個人の考えであり、介護職からケアマネへのステップアップを否定するものではありません。
施設のなかで相談員やケアマネのポストは少ないため、タイミングが合えば積極的にチャレンジしてみるとよいとも思います。
ただし、相談員として相談援助技術を身につけた後にケアマネジメントに特化していく方が、よりスムーズにステップアップできるんじゃないかな」というのが私の考えるところです。

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この記事を書いた人

さとひろのアバター さとひろ ケアマネ・社会福祉士ライター

特別養護老人ホームの生活相談員。介護職員やケアマネジャーも含めて約20年の経験あり。施設に勤めながら、ライターとして介護・福祉系の記事を執筆。
【保有資格】
社会福祉士・公認心理師・ケアマネジャー・介護福祉士・第二種衛生管理者など

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