言語聴覚士国家試験は他とちょっと違う試験である
言語聴覚士国家試験対策予備校SAKUSAKUの代表樋口です。このシリーズでは言語聴覚士国家試験対策として「最強の勉強法!!」として具体的な方法などを紹介していきます。
今回は、まず言語聴覚士国家試験の特殊性について知りましょう。
みなさんご存知の通り、言語聴覚士国家試験は他のリハビリ系国家試験とは少し毛色が違います。特に目立つのは、過去問の扱いです。
理学療法士や作業療法士の国家試験では、同じ問題や似たような問題が繰り返し出題されることが多いんです。そのため、過去問を徹底的に解くことが合格への近道とされていました。でも、言語聴覚士試験はそうはいきません。毎年新しい傾向の問題が出題されるので、過去問だけに頼っていては太刀打ちできないことが多いです。
毎年傾向が変わる試験、あるいは類問は出てもかなり間隔が空くことが多い試験ということです。
これって何を意味するのでしょうか?そう、基礎的な知識と応用力が求められているということなんです。過去の出題パターンを暗記するだけじゃなく、本質的な理解が必要になってくるわけです。
次に注目したいのは、画像問題の少なさです。理学療法士や作業療法士の試験では、X線写真やMRI画像を見て診断するような問題が多く出題されます。でも、言語聴覚士試験ではそういった問題はあまり見かけません。2回同じ画像が使用された問題は過去に一度もありません。
これは言語聴覚士の仕事の特性を反映しているのかもしれません。言語聴覚士は「ことば」を扱う仕事です。そこではやっぱり「ことば」の理解を深めるような問題が多いとも感じられます。実際には摂食嚥下障害などで画像診断も多く扱うのですが、国家試験対策の面から言うと「ビジュアル」よりも「ことば」を重視したほうがよいと思います。
では、こういった特徴を踏まえて、どんな対策を立てればいいのでしょうか?
まず大切なのは、基礎をしっかり固めること。教科書や参考書をただ読むだけじゃなく、なぜそうなるのか、どういう原理なのかを考えながら学習していくことが重要です。暗記に走るのではなく、理解を深めていくことが合格への近道になります。
これには後で説明する「系統学習」と「個別問題学習」の違いを知り、対策を打つことが重要です。
次に、問題演習での解き方を意識することが重要です。医療系国家試験なので確かに暗記は重要です。しかし、それと同様に重要なのは「解法学習」です。つまりこの問題はどのような「知識」が要求されているのかということと、その知識を利用してどのように「解くのか」を意識していくことです。
多くの受験生が「暗記」はできていても、「解法学習」に至っていないことは問題です。これにはテキストや問題集の選定が重要になってきます。
最後に忘れてはいけないのが、幅広い知識の習得です。言語聴覚士の仕事は多岐にわたります。言語障害、聴覚障害、摂食嚥下障害など、様々な分野の知識が必要になります。分野数が多いので、苦手分野を作らないことが大切です。ただし、主要対策分野をしっかり把握することは重要です!後にしっかり把握していきましょう。
まとめると、言語聴覚士国家試験対策のポイントは以下の通りです。
他のリハビリ系国家試験と比べて変わっている点はありますが、それは言語聴覚士という職業の特性を反映しているんです。この特性を理解し、それに合わせた学習方法を身につけることが、合格への近道になるでしょう。
それでは、この「最強の勉強法」では、上のポイントをしっかり把握した上でのポイントを具体的に解説していきます。
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