自主トレを始めよう!

 自主トレ……! それは生活力を爆上げする人類普遍の神器……!

 という冗談は置いといて。

 私はリハビリ職、特に理学療法士という身体機能に意識を向けることが多い立場にいます。(特に精神や認識・認知とは区別する意味で)
 職場の性質上、お相手する患者利用者さんはほとんどが80歳以上です。理由は様々でも結果的に廃用症候群や、運動不足からの寝たきり──といった方が多い。となれば自主トレをお伝えすることもまた多い。

 ただ、現代人は生活習慣病に代表されるように、若年の頃からの生活(ここでは特に運動)習慣が原因で高齢となった時に疾病となる方が多いでしょう。
 例えば、

 運動不足→体力低下→転倒→骨折
 高血圧→血液ドロドロ→脳卒中→片麻痺

 挙げればきりがないですし、原因は多岐にわたります。高齢者の特性上、身体機能の低下は避けては通れないですが、若年の頃から生活習慣を改めることでそれを防いだり、抑えたりすることできるはずです。
 私自身今は週1~2回程度で運動をしていますし、生まれつきの足の変形もあるので最近はそれを補うための自主トレをしたりしています。それで昔からあった足の痛みがかなり少なくなったりしました。(後々特集しようとは思いますが、現代人にも多い浮指外反母趾内反小趾といったものです)
 自主トレ、生活習慣改善etc…それは若年においても絶対的に大事なものだと思います。

 そしてこのページを読んで頂ける人は、直接ご高齢者の方というよりその関係者の方々……CM、看護師、家族、CWあるいは同じリハビリ職または学生さんだと思います。
 関りのあるご高齢の方にも伝えてほしいし、何よりも読んでいる貴方にこそ自主トレをやってほしい。まず自分が必要性を感じてやってみることで、それが意外に大変だったりすることがわかるし、それを貴方から聞く高齢者も「貴方もやっているのなら一緒にやろう」となるかもしれません。
 一人だけ違うことをやるなんて孤独なこと、大変ですからね。
 でも隣を一緒に歩く人がいるなら、少しはやってやろうと思うこともあるかもしれない。

 ここで紹介していく自主トレの多くは、私が患者さんに勧めたことがあるものだったり(つまりお手本の写真を撮るために私が体験してます)、あるいは私自身が過去あるいは現在進行形でやっていた、やっていることです。

 そう、誰か一人がやっている孤独な作業じゃない。今日もどこかで誰かが、あるいは私が、自分のために、誰かのために、自分のできる範囲で頑張っています。

 では、これから一緒に、よろしくお願いいたします……!

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この記事を書いた人

関東在住の理学療法士。地域病院で急性期病床、地域包括ケア病床、介護療養病床の院内リハビリ、訪問リハビリテーションを経験。
現在は訪問看護事業所にて訪問リハビリテーション業務に従事中。

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